本年は生成AI(Generative AI)をテーマにシンポジウムを行うことになりました。生成AIと著作権法の関係は昨今、社会的に大きな注目を集めており、わが国では文化審議会著作権分科会法制度小委員会で議論が続けられているほか、諸外国でも立法的対応が模索され、また米国では複数の訴訟が提起されている状況にあります。このシンポジウムでは主として日本法の観点から、①機械学習段階の著作物利用に関する諸問題(例:著作権法30条の4の適用範囲)、②生成段階及び利用段階での著作権侵害の成否に関する諸問題(例:依拠性や類似性の解釈)、③画像などの生成物が著作権で保護されるかという問題を扱った後、④著作権及び著作隣接権に関する諸外国のAI規制の動向に触れた上で、討論を行うこととします。
日 時: 2024年 6月 8日(土)10:00~16:45
場 所: 一橋講堂(学術総合センター2階)東京都千代田区一ツ橋2-1-2 MAP
10:00 開 会
10:00~11:00 [個別報告1]
澤田悠紀(高崎経済大学教授)「著作物の原作品と著作者人格権:作者と作品との紐帯についての史的検討」
(司会:駒田泰土〔上智大学教授〕)
11:00~12:00 [個別報告2]
鈴木敬史(富山大学助教)「著作者人格権の再構成――侵害要件の実質的解釈の試み」
(司会:金子敏哉〔明治大学教授〕)
12:00~13:00 <昼休み>
13:00~13:30 総会
13:30~16:45 [シンポジウム]生成AIと著作権法の現在地
司会:谷川和幸(関西学院大学教授)
谷川和幸(関西学院大学教授)「生成AIをめぐる著作権法上の課題」
柿沼太一(弁護士)「機械学習段階の諸問題」
髙野慧太(中京大学准教授)「生成AIの生成・利用段階における著作権法上の諸問題」
平嶋竜太(青山学院大学教授)「AI生成物の著作物性」
張 睿暎(獨協大学教授)「生成AIをめぐる諸外国の動向」
(討論)
16:45 閉 会
[参加費]会員無料、非会員(一般2000円、学生500円)
※ ご参加される方は下記サイトよりご登録ください
【参加登録サイト】 https://forms.gle/UA2xnhWBq6j19ogd8
〈非会員の方へ〉
非会員の方は、下記に参加費(一般2000円、学生500円)をお振込の上、上記よりご登録ください。
三菱UFJ銀行・目白支店、普通預金、口座番号:4596685
名義:著作権法学会 会長 野村豊弘
〈懇親会〉
研究大会終了後(17時30分~)、懇親会を開催することになりました。ご出席の方は、下記サイトで【2024年6月1日(土)】までにご登録&お支払くださいませ(参加費:5000円)。なお、集金事務の簡略化のために前払いをお願いしております。
【懇親会参加登録&支払サイト】