The Copyright Law Association of Japan 著作権法学会

著作権法学会 研究大会


2021年度(令和3年)研究大会のご案内


 陽春の候、会員各位におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。昨年は、コロナウィルスの感染拡大により、研究大会。総会を開催することができませんでした。いまだに、コロナウィルスの収束はほど遠い状況にありますが、本年は、著作権法学会の研究大会・総会をZoomウェビナーで開催することとなりましたので、ご案内申し上げます。

 パブリシティ権は、著作権法の隣接領域として、1998年研究大会においてもシンポジウム(阿部浩二、豊田彰、伊藤真、渡邉修、深山雅也)が行われましたが(著作権研究26号参照)、2012年に最高裁判決(最一小判平成24年2月2日民集66巻2号89頁〔ピンク・レディー事件〕)が出た後も、本学会では本格的に取り上げられていません。同判決は、「パブリシティ権」を「人格権に由来する権利の一内容を構成」するものとして承認した上で、「専ら肖像等の有する顧客吸引力の利用を目的とするといえる場合」に侵害となるとしていますが、その権利の性質・主体・客体・侵害判断については課題が残っていると考えられます。そこで、本年のシンポジウムにおいては、わが国における残された課題を検討すると共に、諸外国の動向を踏まえつつ、解釈論・立法論について検討することとしました。

 また、小川明子会員(山口大学)および隈元利佳会員(関西大学)の個別報告も予定しております。

著作権法学会 会長 野村豊弘


内 容


日 時: 2021年 5月 22日(土)10:00~17:00
場 所: オンライン(Zoom Webinar)★ 変更されました(下記サイトにて要登録)

10:00 開 会
10:00~11:00 [個別報告1]
 小川明子(山口大学教授)「日本版追及権導入の可能性」
 (司会)今村哲也(明治大学教授)
11:00~12:00 [個別報告2]
 隈元利佳(関西大学准教授)「フランスにおける肖像商業利用の法的規律――契約の規律を中心に――」
 (司会)上野達弘(早稲田大学教授)
12:00~13:00 <昼休み>
13:00~13:30 総会
13:30~17:00 [シンポジウム]パブリシティ権(仮)
 司会:井上由里子(一橋大学教授)
 井上由里子(一橋大学教授)「総論」
 本山雅弘(国士舘大学教授)「ドイツ法」(仮)
 奥邨弘司(慶應義塾大学教授)「アメリカ法」(仮)
 今村哲也(明治大学教授)「イギリス法」(仮)
 米村滋人(東京大学教授)「民法から」(仮)
 内藤 篤(弁護士)「実務から」(仮)
 (討論)
 上記登壇者+隈元利佳(関西大学准教授)
17:00 閉 会

[参加費]会員無料(要登録)

【登録】★下記サイトにて登録してください★
https://zoom.us/webinar/register/WN_q6AZYcL3RV2L1fl3z-bD2Q

〈非会員の方へ〉
非会員の方も、一般1000円(学生500円)で、ご参加いただけます。下記宛に参加費をお振り込みいただいた上で、ご登録下さい。

三菱UFJ銀行・目白支店・普通預金
口座番号:4596685
名義:著作権法学会 会長 野村豊弘



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